田村由貴絵(メゾソプラノ) ブランゲーネ/ジークルーネ
お茶の水女子大学フランス文学専攻卒業、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院オペラ専攻修了。二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第五期修了、中山悌一賞受賞。2002年ニューウェーブ・オペラ『ポッペアの戴冠』オッターヴィアで二期会デビュー、その後『ジュリアス・シーザー』タイトルロール、東京二期会・ケルン市歌劇場共同制作『ばらの騎士』、『コジ・ファン・トゥッテ』(宮本亜門演出、文化庁芸術祭大賞受賞)に出演し各方面から注目を浴びる。2008年東京二期会『エフゲニー・オネーギン』(P.コンヴィチュニー演出)オルガ役、2009年日生劇場『ヘンゼルとグレーテル』(ブレーメン劇場版)、にはヘンゼル役で出演し、生き生きとした歌唱と演技で聴衆を魅了したことは記憶に新しい。2011年には東京二期会『サロメ』(P.コンヴィチュニー演出)、モーツァルト劇場『イドメネオ』でクレタの王子イダマンテ、宮本亜門演出『バタフライX』のスズキ役、『カルメン』メルセデス役などに出演。いずれも好評を博している。コンサート分野でもマーラー「大地の歌」「復活」、ヴィヴァルディ「グローリア・ミサ」、バッハ「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ」「マニフィカト」、ヘンデル「メサイヤ」などのソリストとしても数多くの舞台に出演し、常に高い評価を獲得しており、日本を代表するメゾ・ソプラノ歌手の一人といえよう。
日本声楽アカデミー会員。二期会会員。